こんにちは！株式会社陽葵です。
今回は私たちが専門として行っている「基礎工事」の仕事内容について取り上げたいと思います。
基礎工事と聞いて「地面にコンクリートを設置するだけなのでは？」と思っている方が多いかもしれませんが、実はものすごく工程を踏んで行う工事です。建物の安全や仕上がりに直結するので、慎重に慎重に行う大事な工事なんですね。
基礎が不十分だと、家が傾いてしまうことにもなるので、職人は責任重大です。
建築の中でも根幹を担う基礎工事ではどのような仕事をするのでしょうか。
もし基礎工事の仕事を考えている、もしくはこれから働く予定の人はぜひ参考にしてみてください。
■基礎工事とは
まず、基礎工事は何かというところから解説していきます。
建物の基礎は、建物の土台となる部分で地面とつながっています。日本は地震が多く、横や縦の力が加わると建物の一部が沈んで傾いてしまうリスクが高いので、基礎をつくることで沈下を防いできました。
まずは地盤を調査して、その状態や建物との相性などを調べ、基礎工事の内容を検討します。
地面がやわらかいときは固い地盤に届く杭を打って固定しますし、固い地盤が地面に近いときは地盤に届くまで土を掘り、そのうえに基礎を直接つくります。このように環境や状態によって、工事を変えているんですね。
■基礎工事の流れと仕事内容
基礎工事はおよそ8つの工程があります。
1．地盤調査
上の項目と重複しますが、地盤ごとに行う工事が違うので、まずは地番調査を行います。
地盤が弱いと判断されたら、工程の中に地盤改良工事・杭基礎などが入ります。
2．地縄・遣り方
地縄は建設予定地の地面の上に、縄やビニールひもを張って建物の位置をマッピングする作業です。
その後、図面に書かれている情報（高さや一辺の長さの数値など）を実際に地面へ反映させるため、木の杭などの仮設物を配置する作業が遣り方と呼ばれています。
3．掘削工事（根切り）
基礎をつくるために地面を掘り起こす作業で、手や重機で行います。
4．砕石敷き（地業）
砕石という親指の先くらいの白っぽい石を敷きます。
敷いた後にランマ―という機械を上から当てて締め固めます。ランマ―とはアスファルトの道路工事などでも使用されている機械です。
5．捨てコンクリートを流す
地面を固めた後は、湿気で建物がダメにならないように防湿シートを敷き、コンクリートを流します。
このコンクリートは捨てコンクリートと呼ばれていますが、建物を建てる位置を間違えないよう印をつける必要があるので、そのために必要なものです。建物の強度にはあまり関わりません。
6．配筋
鉄筋コンクリートの「鉄筋」の部分を組立てます。
図面の指示に従い、格子状に鉄の棒を組合わせて、建物に強度が出るようにします。
建築法に深く関わるので、慎重に行わなければならない工程です。
7．型枠を組んでコンクリートを流し込む
この工程を例えるなら、ゼリーやプリンを型に流して冷蔵庫で固めるようなものでしょう。
基礎には立ち上がりとよばれる部分がありますが、あのようなちょっとした壁のようなものをつくるために、型枠を設置します。
設置が完了したら、コンクリートを流し込む前にアンカーボルトという金属を差し込みます。これは上にのる建物と基礎をつなぐ大事なパーツで、完成した基礎からぴょんと出ている金属の棒です。
その後、コンクリートを流し込み（打設）、固まるまで型枠を外さず待ちます。
8．仕上げと確認
型枠を外したら、ひび割れなどの初期不良がないかどうかを確認します。
■ほかにもさまざまな仕事が
基礎工事の工程は上のとおりですが、ほかにも細々とした作業が考えられます。
これら以外にも名前のない作業があるでしょう。
・重機の誘導
・玉掛け作業
・重機の操縦
・道具などの手配
・作業場への運転
・鉄筋の溶接
・材料の運搬
・安全確認
・事務作業 など
とくに未経験の場合はどの仕事もそうですが、補助的な作業をこなしながら、全体的な作業の流れをつかみ、必要な道具や材料は何かを順々に覚えていく必要があります。
基礎工事は多くの場合スケジュールが短いため、時間の縛りがほかの工事に比べてやや厳しい面が。
工事に関することはなるべく早めに頭へ入れたほうが、作業でつまずいたりすることが少なくなり、時間の短縮につながるでしょう。
■まとめ
基礎工事は建物を建てるうえでは重要な工事です。
なお、工事に関わる「玉掛け」や「アーク溶接」などの資格を持っていると、どの現場でも重宝されるでしょう。
株式会社陽葵は兵庫県姫路市で基礎工事を専門としている会社です。
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